第48回GRS海外協力事業
東アフリカ・スーダン友好使節団
2000年(平成12年)12月5日〜11日
救援物資を運ぶトラックの前にて
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実験農場建設予定地200エーカー(30万坪)の契約書に承認署名する、ハルツウム州のアブダラ・アブダサラーム農林大臣と、側で見守る緒田原顧問(日大教授)
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10万エーカー(約1億5000万坪)の大規模農場建設用地使用権を認める覚書きに、ジャベルハルツウム州農林大臣と五味理事長が調印
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GRS第48回は、3月に続き12月5日〜11日、アフリカ最大の国スーダンを訪問、病院、孤児園、福祉施設へ、医療機器、食料、文具、運動具など約10万ドルの義援物資を贈った。尚医療機器は、神戸港からコンテナで輸送された。
又今回は、スーダン政府の好意により、東部ゲダリフに10万エーカー(約1億5千万坪)の広大な土地と、首都ハルツウムから20Kmに、200エーカー(約24万坪)の土地使用権を契約。GRSはこの土地を利用して、アフリカの食料不足を解消するための食料の生産・加工、備蓄と、更に飢餓地帯に向けて発進する“食料基地”を建設する予定であり、正に21世紀にふさわしい、世界一の救援プランといえるだろう。
これを実現可能とするため、先ず第一段階として、200エーカーに実験農場、研修センター、貯水池、ソーラーシステムの発電施設の建設、更に農業学校、日本アフリカ文化スポーツセンターなどを3年〜5年内に建設する予定とか。
●アフリカ飢饉問題●
2000年10月28日国連対策本部は、アフリカの飢餓を減らす対策を発表した。レポートによると、アフリカの人口の45%の7千万人がジブティ、エチオピア、エリトリア、ケニア、ソマリア、スーダンなど、東アフリカ地域に集中しており、この地域が特に食料不足に見舞われ、既に1900万人(実数はその倍)の人々が飢餓に苦しんでいるが、戦争、干ばつ、内戦、人口増加、貧困、その他から更に一段と飢餓が発生する可能性あると。そしてレポートは、先進国が国連にまかせきりでなく、今こそ独自のプロジェクトを組んで飢餓救済協力すべきだと結んでいる。
参考:国会タイムズ-1135号 |