第13回GRS海外協力事業

イラン・クルド族難民救済慰問団
1991年(平成3年)5月27日〜6月3日



イラン赤新月社のセイホンラ・ワヒッド・ラスジュルリ総裁と会見。5万ドルの義援金を贈呈
 

3000m級の山の中腹、吹きおろしにへばりつくようなクルド難民キャンプ(8000人収容)
 

日本から運んだ衣料品、薬品など75箱のダンボール
 

クルド族難民救済慰問団(五味武団長)21名は、5月27日から同6月3日まで、イラン、イラク国境のクルド難民慰問のため、西アゼルバイジャン州のナカデーと、ミャンドアープの二つの難民キャンプを訪れた。 日本から運んだ15万本の注射針、抗生物質など医薬品が詰まった、段ボール75箱と、5万ドルの義援金が、イラン赤新月社の総裁の贈られたあと、現地で購入した300万円分の食料が、25トンの大型トラック2台に満載され、テヘランから700キロの西アゼルバイジャンの州都ウルミエへ、25時間かけて陸送された。 この頃イラン全土に約100万人のクルド難民がおり、その内、西アゼルバイジャン州には、約28万人が18のキャンプに収容されていた。

●クルド人とは●
独自の国家を持たない世界最大規模の民族。3000万人近くの人口がある。大半は中東のアラブ世界の国々で遊牧民として生活している。特にトルコやイランにかなりの人口のクルド人が存在し、近年クルド人が独立・自治を求めて活動している。イラン・イラク戦争などの有事はもちろん、戦争がない状態でも教育を受けられないなどの迫害を受けている。




















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